健康が生活や人生に大きく作用していることは、まぎれもない事実です。
ささいな体の違和感でも、恐怖感を持つような人さえいます。
健康であることにありがたさや感謝の心を持っていないと、このような不安にさいなまれることになります。
健康への感謝があると、自制心がよく働くことも興味深い事実です。
健康に感謝しているのに、それを粗末に扱うようなことがあっては矛盾しています。
本当に体に感謝しているとは言えませんね。
また、健康に対して過度に反応する人も見受けられます。
これは強い恐怖感の裏返しだと言えます。
あれが体にいいと聞くとすぐ試してみたり、これも体にいいと聞くと買い求めてみたり。
気がついたら、何がどう体にいいのやら分からないという人もいるのです(笑)。
いわゆる健康オタクです。
そういう人は健康情報はやたら気になりますが、たいてい体の声を聞こうとしていません。
真の健康は、体の喜びを感じることです。
不要なものを体に詰め込んでいって、体が喜ぶとは思えません。
人体の7割は水分ですが、それが常に循環しているのが健康体です。
その循環を象徴しているのが血液やリンパですね。
血液の流れが停滞したり、澱んだりすると、血栓や溢血の原因になります。
しかし生き生きと流れていたら、精気がみなぎってきます。
以前「不健康感」を取り上げました。
しっくりとこない肉体の感覚は、やはり精気がありません。
体が喜んでいる感覚というのは、思考に直結しています。
たとえばしっかりと睡眠を取って、目覚めた時に爽快感があると気分もいいものです。
そのときに自分の肉体について考えるゆとりがあると、体の喜びや細胞の潤いまで感じることができます。
心に同質の波長が感応しているのです。
これを「体が喜んでいる感覚」と呼んでいます。
体が喜ぶ感覚を常に感じることができると、ネガティブになりにくくなります。
体の調子がいい時には、意識も沈みようがないのです。
逆に、体調が悪くないのに、意識のほうがネガティブになって、体調まで引きずられてしまうこともあります。
ふだんの心がけで、健康を意識し実感していると、不健康感の解消になります。