相手の立場でものごとを考えることは、どうも慣れている人が少ないようです。
それができる人は、実り豊かな人生を歩んでいます。
全人類でできることなら、世界中の紛争は撲滅できることでしょう。
そんな大きな話ではなくとも、身近な仲違いでも原則は同じです。
中には、『何で私が折れなくちゃならないの?』と、いきり立つような人もいます。
そもそもそんな相対的な問題ではないんですけどね。
相手の立場に立つというのは、相手の心情を理解することです。
いざ自分が相手の立場だったら、どんな考え方や態度になるのか。
それを考えてみましょう、ってことです。
すると、自分の態度にどれほど問題があり、ややこしくする原因になっているか、よく見えると思います。
ただ、いつも人のことを見ては、「もっと、寛容になればいいのに・・・」などと、客観的に考えています。
しかし、自分にオハチが回ってくると、それができない。
本当に矛盾した現実があります。
目の前に自分と同じ人(自分自身)がいたら、冷静でいられるかどうかです。
感情の起伏が多い人なら、同じ自分と闘わなくてはなりません。
しかし、相手を思いやれる自分ならば、一緒にいて心地よいはずです。
基礎呼吸の意味は、ここら辺りでよく分かるのではないでしょうか。
人のいさかいを見て理性的でいられるのは、感情が揺さぶられていないからですね。
客観的なので、呼吸も安定感が増してきます。
相手の立場で考えることを突き詰めてゆくと、ワンネスの気づきに導かれます。
さらに進んでゆくと、人の立場に身を置くことができるようになる。
ここにも循環性があり、成功や幸福の姿が見え隠れしてきます。
それが見えることによって、すべてはひとつであることが肌で分かるようになります。