⑨ 成功について

自分を拡大する

成功することが人生の目標、という方は多いと思います。

特に若い時代には、成功者の姿を目標にして、その生き方から学び、ある時は真似てみて、自分を鼓舞したりします。

もちろん、それが悪いこととは言いません。

ただ、なぜかその過程で、成功者の生き方に息苦しさを感じる方が多いように思います。

現実には、他人の生き方を真似ることと、自分本来の生き方とは違うものだからですが、本当の自分の生き方なんて、そう簡単にわかるものじゃない!というのが本音でしょう。

体験の価値

ある視点から見て、人生に失敗するということは、実は不可能です。

なぜなら、どんな瞬間にも「体験する」という価値が含まれていて、概念的知識が実在化する「体験」には、莫大な量の情報が獲得できる仕組みになっています。

ですので、生きているだけで、人生というのは貴重な宝の山なのです。

ありのままでいい、という言葉の真意は、今という瞬間の価値を再認識させる力があります。

われわれの現在の環境下では、競争を基礎にした社会がまだ続いています。

もっと多くを獲得することが第一の価値になって、そのために肉体と精神を働かせることになります。

現在の義務教育は、競争社会を維持する上で、欠かせない要素となっています。

常に将来の成功という幻を追いかけさせるシステムであって、その実現を夢見させるものほど、高い価値があると錯覚しています。

ある視点とは

私達が見ている現実は、五感から得た情報を脳が処理し、現実と認識しています。

もう一つの自分、真我などと呼ばれる本当の自分の眼は、全て体験に焦点を当てていますので、私達がどんな行動を取ろうと、お構いなしです。

ただし、本人が心底思っていること、潜在的な意識を現実のスクリーンに常に映し出しています。