感謝と人間関係
感謝呼吸をしはじめると、感謝に対する観方、価値観が少しずつ変わってくると思います。
これまでの常識的な感謝の考え方、たとえば道徳的に「人に感謝しなければならない」という発想はありえない態度だということがわかります。
なぜなら、感謝は自発的であり、人にやらされる感謝はもはや感謝の波動を伝達できないのです。
自分の中にある感謝の感情を感じると、それが波紋の中心となってあらゆる角度に放射されてゆきます。
するとその波動に同調する現実を体験する機会が増えてゆくでしょう。
つまり、あなたにとってありがたいと思える人や事柄を引き寄せはじめます。
また、これまでの人間関係も違った見方ができるようになるでしょう。
本当にありがたい、と感じられる人が増えてきます。
また、いままでいろんな愛情をいただいていたことがわかるようになります。
あなたが誰かに感謝しているのではなく、単に感謝を感じているだけなのです。
すべてはひとつ
もうひとつ、違う角度から眺めてみましょう。
人間関係がややこしくなる原因は、自他の区別があまりにも強いため、自意識を満足させる人以外を尊重できないところに端を発します。
他人を観る眼、捉え方、評価というのは、そのまま自分を言い当てています。
私たちはすべて一体であるという実感が強くなると、他人を見て違うバージョンの自分自身を見ている感覚になります。
田畑をたがやしている自分がいる、自転車に乗っている自分がいる、ヒーローになっている自分がいる、事故を起こしている自分がいる・・・
すべての人が経験を通して、その経験をすべてで共有しています。
どうして人を愛せるのかというと、人は実は自分自身だということに気がつくことで、他者への誤解が薄れ、疑おうとするより、理解しようとする気持ちが強くなります。
それは相手にも伝わり、相手も理解しようとするわけですね。
他者は自分を映す鏡であり、実はあなたと本当の自分との関係を修復することで、自然と他者との関係は均衡が保たれるようになるのです。