②想像力【想像が描かれるわけ～無意識な想像と意図した想像】
呼吸があなたの想像を変えてゆく
基礎呼吸が安定してくると、自分の持つ思考や想像、
あるいは感情といった自分の内面に注意するようになります。
どんな思考をしている時にどんな呼吸状態になるのか、
どんな感情を持った時どんな呼吸状態になるのかなど、
自己分析が進むでしょう。
乱れた思考はどんどん萎んで、新しい思考の流れができるのです。
たとえば、悲観的な考えを持つことが多いと、
浅い息やため息を知らない間についていたはずです。
この呼吸が癖になっている場合、
なぜか知らない間に悲観的になってしまうんです。
本当に自己観察に徹してもらいたいのです。
観察だけで自分の悩みが解決することがほとんどなんです。
自分を変えたい人たちが、いとぐちすら見つからなかったのに、
呼吸を転換するだけで、自分が変わることに驚かれます。
意識が明るくなり、体は軽くなっているものです。
基礎呼吸の働きは、肉体と意識のブレを解消させます。
なので、本当に自分の呼吸を見つけた、という感覚が強く、
喜びや安心感、幸福感が高まりも自然に起こります。
基礎呼吸状態は、あなたの最も新しい在り方となり得ます。
その繰り返しによって、新たな自分が形成されるのです。
すると、自分が持つイメージが変化していることに気づくでしょう。
これまでは消極的なイメージへと落ち着いていたものが、
より気分や感情を高揚させるイメージへと変わっています。
そのほうが楽で安定的な呼吸になるし、
心身のバランスが取りやすくなるからです。
意図してイメージを変える
さて、どういうイメージが自分にとって最適なのか。
あなたにとって、どういうイメージが自分を豊かにしたり、
健康にしたり、幸せにしたり、平静にしてれるのか。
私たちはこのイメージのことを結論的イメージ、と呼んでいます。
人は一日の中でさまざまにイメージ、想像を変えています。
その想像が自分を幸せにするものならいいのですが、
悩みや苦しみを抱えている人の多くは、
自分のイメージをその逆の想像に終始して過ごしているわけです。
結論的イメージというのは、
その想像によって感謝の気分、感謝の感情が現れてくるようなイメージです。
想像するだけでありがたくなるようなイメージ、
これは個人個人違いがあるはずですが、
どういうイメージであっても、まずはそれを試しに描いてみることです。
たとえば、人間関係でギクシャクしている現実があった場合、
想像の中で理想的な関係に修復できた、と想像してみる。
その想像に現実感がともなえばともなうほど、ありがたさが強くなるのです。
そして、その時の呼吸状態をよく観察してみてくださいね。