① ネガティブイメージ+受動的イメージ
ではそれぞれについて解説してまいります。
このパターンが何を意味しているのか。
消極的なイメージを持ちやすい人が、さらに悪い連想をしてしまう傾向を示したものです。
嫌だなあと思うかもしれませんが、このパターンは実に多くの人が持っています。
もしかしたら人類の大多数は、この傾向にあるかもしれません。
仮にテレビでも見ていて、殺人事件や悪質な事犯を目にしたとします。
そういった報道自体がすでに暗く陰湿なニュースです。
陽気になる要素はありません。
さてそこで、目前のニュースを受けて、何を考えるでしょうか?
これはその人の性格や気分に応じて、ある程度定まった連想が生じているはずです。
人によっては怒りをあらわにすることでしょう。
人によっては、自分の身に及んだらどうなるだろう、と心配するかもしれません。
あるいは、このようなことが起きないようにするためには、どういうことを心がければいいのだろうか、どういう提起を周辺にしてゆけばいいのか、と案ずるかもしれません。
この例で言うと、その悲痛なニュースを受けて、嬉しがったり喜んだりする人はまずいないでしよう。
暗く陰欝な気持ちを持つのが常です。
この時点ではネガティブなイメージを持っていてもいいわけですが、それを受けて抱く次のイメージが問題になるのです。
受動性の問題です。
まずあなたの傾向を調べてみてください。
現代のさまざまな報道やニュース、あるいは日常生活での話題や会話の中身など、そういったものを調べてみるのです。
おそらく一つの結論づける傾向性を見出せるはずです。
さらに突き詰めてゆけば、過去のどの時点からそういう傾向に向かいはじめたのかということまでわかるでしょう。
ここで気づきたいことは、私たちは本来、こんな想像パターンを持っていないことなのです。
物心つくころから、常識や大人の顔色をうかがうようになります。
自分の内側の力から目をそらせる教育に、盲目化されてきたわけです。
外の世界の価値観、基準に偏重して生きる仕立てです。
その教育は社会のひずみを生んできました。
いままさに世界中で、自己を取り戻すための大きなうねりが起こっているのです。