ここ数日、想像の段階性について記事にしてきました。
自分が想像していることは、明確な意図をもった想像なのか。
あるいは、惰性で描かれる想像なのか。
たいていは無意識に描かれる想像から、行動に移している場合が多いでしょう。
それが自分にとってよいものならストレスは感じません。
しかし、嫌々行動するしかない場合は、強くストレスを感じます。
たとえば、会社に行くのが苦痛でしかたない、と感じるとします。
職場での自分を想像してみたら、忍耐することが多い。
これを受け入れているために、想像がネガティブに進んでいきます。
なので、自分の想像やイメージを意図して変える。
それが能動的にイメージを描いている段階です。
受動的なイメージをネガティブからポジティブに変えること。
これはストレスを低減させるうえで、重要な態度になるわけです。
そのためには、能動的にイメージを変える必要があります。
以前、潜在意識に方向性を持たせるためには、繰り返しが必要と申し上げました。
繰り返される思考や言葉、行動には一定のリズムがあります。
またリズムがあることで進行方向が明確になります。
この進行方向が意識を理解する上では、非常に大切な問題となります。
自分でこうありたいと願っているにもかかわらず、実際には違う方向に進行しているケースが本当に多いのです。
たとえば、「私はお金持ちになる」とか「病気が治る」などの言葉を、自己暗示で潜在意識に刻みつけようと努力しているとします。
どんどん良くなっていると信じ込もうとしているわけです。
しかし現実は、まるっきり改善されず、ついには自己暗示の努力も忘れて、現実の対応に苦戦するだけになった。
こういうケースをよく聞かされましたし、かなりの人が同じ轍を踏むと予想できます。
それは、方向性の理解ができていないからなのです。
たとえるなら、東京駅から名古屋に行こうとする人が、目の前の新幹線に乗り込んで、到着したら仙台だった、ということです。
笑い話のようですが、本当に繰り返されています。
潜在意識というのは、この例で言えば新幹線です。
あなたを勝手に、その地まで連れて行きます。
では、どうすればその方向性を確認すればいいのか。
それがストレスのない想像、特にありがたさが感じられるようなイメージ、情景です。
「いま」のあなたが、感謝を感じるとしたら、何が実現しているでしょうか?
身近にある感謝の種、幸福の種があるはずです。
・同僚と楽しく会話できる
・家族が笑顔でいてくれる
・健康を実感できる
・おいしくご飯が食べられる
・あたたかい部屋で生活できる
・人々の笑顔を見ることが楽しい
などなど、ポジティブなイメージは、とてもシンプルです。
そういうささいな事で、心から、真剣に感謝してみてください。
変に気取らないで、素直に感謝したり、喜んでみるのです。
実はこれができれば、その瞬間からあなたの世界は一変しています。
あなたの周りは、徐々にあなたの変化した意識に同調しはじめます。
あなたの世界の主人公はあなたなのです。