ライフスタイル 感謝呼吸

釈迦の呼吸法~大安般守意経(アナパーナサチ)から

2019年2月13日

釈迦が説いたと言われる、呼吸法についての経典があります。

「大安般守意経(だいあんぱんしゅいきょう)」、サンスクリット語では「アナパーナサチ」と呼ばれます。

つまり、釈迦が実践していたであろう呼吸法の解説ということですね。

その一部をご紹介いたしましょう。

世尊は祇園精舎で、あるときこう言われた。

「弟子達よ、入る息、出る息について、心を込めたものにしなさい。

そうするなら、身体は疲れず、眼も病まず、観るままに楽しんで住み、あだとなる楽しみに染まらぬ心で生活できよう。

このように、入る息出る息について習得してゆくなら、大きな結果と福利を得るであろう。

そして、深い禅定に進み、慈悲の心を得て、迷いを断ち切り、さとりに至るであろう」

と。

(雑阿言経第二十九第十経より)

感謝呼吸をこの経典に照らすなら、心を込めた呼吸であるという点は符号します。

特に感謝息は、釈尊の呼吸にごく近い性質を持つと推察します。

 

実践結果についても、さまざまな成果を残しています。

心の安定についても、実践以前とは比較になりません。

釈迦のような深い悟りや、慈悲の心が得られているかと言えば、まだまだ未熟な者かも知れませんが、確実に心と肉体との調和が進んでいます。

 

私たちが大事だと感じている点は、「あだとなる楽しみに染まらぬ生活」ということです。

これは享楽の戒めだと思います。

理性を崩した快楽的な生活や享楽的楽しみには、呼吸の安定はまずありません。

しかし心を込めた呼吸実践は、健康を生み、環境に即した楽しさを保持できると、釈迦は伝えています。

 

確かに呼吸の安定が継続されると、それ自体に幸福感を持つことができます。

その状態を妨げるような嗜好に手を出そうとは思いません。

たとえば、飲酒や喫煙等の習慣からも離れてゆけるようです。

 

飲酒というのは、ほどほどなら体の滋養になると言われます。

しかし正直言って、その確証は持てません。

なぜなら、実銭者の多くは、飲酒を嫌うようになります。

 

呼吸が安定してくると、アルコールは半分毒のようなものと感じてくるのです。

いかに意識的に呼吸を整えても、アルコールによる感覚の麻痺はいかんともしがたいのです。

安定した呼吸による心の豊かさを奪われるような気持ちになります。

 

もちろん、飲酒を禁じているのではありません。

結果的にそのようになるということは、予備知識として持っていた方がよいでしょう。

いずれにしても、体験してみればよくわかることです。

 

呼吸が進化すると、さまざまな恩恵を得ることを知っています。

意識して呼吸をコントロールすることで、乱れた心も調和に導くことができます。

その喜びや安心感を知ると、外にある楽しみに依存する必要もなくなります。

 

今いながらにしての至福を知ることが、人間にはできるのです。

今にあることの意味が、呼吸の安定を体感しながら実感できます。

 

今日は釈迦の呼吸観について触れてみました。

釈迦の洞察は、こういうところからも垣間見ることができます。

人類は本当に優れた先達を持っていることに感謝したいと思います。

 

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