こんにちは、はじめまして。
感謝呼吸実践会のソウダです。
これからの時代、極めて重要になる態度は、自分の在り方を明確にすること、言い換えれば「これが私である」という意思表示ができる、ってことです。
あなたは「これが私である」という自己表明ができるでしょうか?
自分がいま感じていることを明確に表現できますか?
たとえば、いまとても楽しいと感じているとします。
そのあなたに聞きます。
「いまのあなたはどんなあなたですか?」
おそらくハッキリと、
「私はいま、とても楽しい気分でいます」
と言うことができるでしょう。
しかし、ふだん不意に「いまのあなたはどんなあなたですか?」と聞かれて、明確にこういう自分であると言えますか?
自分の在り方を明確にするというのは、ネガティブとポジティブを往来している人にはできない芸当です。
ネガティブな自分を表明している方は、とても多くいらっしゃいます。
・私にこんなことはできません、無理です・・
・私なんか、ふさわしくありません・・
・私ごときでは役不足です・・
自己嫌悪、自己卑下、自己憐憫など、著しく自己評価が低い。
こういうのも暗に、自分の在り方を明示しているのです。
問題はそれが本意か不本意か、望んでるか望んでいないか、ってことです。
ネガティブな自分を自覚していて、それを望んでいるなら、ある意味葛藤は生じないでしょう。
でも本心では、違う自分を望んでいるため、葛藤が生じ苦しむことになります。
ネガティブな自分を嫌悪し、ポジティブな自分になりたいと思ってる人の場合、ややこしいことになっています。
意識の針がぐるぐる回転しているので、定められない。
もう自分ではどうしようもないので、他人の知恵を借りようとします。
実際、これを解決するのは難しいことではありません。
しかし、頼る人を間違えると、さらに深い混迷の渦に巻き込まれたりします。
精神作用を精神の力で克服することは、基本的にはできないんです。
ネガティブな自覚があり、それをポジティブに変えたいとき、ふつうは「ダメだ、こんなことを考えちゃいけない」「しまった、またこんなことを考えている、ポジティブになるんだ」みたいな思考。
これをやっていると疲弊するだけで、まったく望む結果は得られません。
こんな時には、まずニュートラルな意識状態に戻すことです。
精神と肉体は常に相互作用しているので、肉体的なアプローチのほうが効果が表れやすいのです。
たとえば、心が乱れ始めたら、好きな運動をする、散歩をする、音楽を聴く、カラオケに行くなど、肉体を喜ばせてやると、意識が明るくなります。
まあ、もっともお勧めするのは、呼吸法や瞑想です。
なぜなら、あまりにも手軽だから。
自分のネガティブな層が表面化したら、沈めようとするんじゃなくて、浮き出させてしまい、さらに風船にでもなって、空に飛んでいくのを見送ってやればいい。
具体的には、自分の呼吸に乗せて、吐き出してしまえばいいのです。
すると、リラックス感が得られます。
そのあと、自分の望む感情をしっかり感じること。
これをワンセットにして、体感し続けることです。
また、いろんなワークショップなどが盛んにおこなわれています。
そういったワークが役に立たないとは言いませんが、ワーク自体が目的化すると、ワークをする自分が「わたし」になってしまいます。
すると、ワークをするための現実を引き寄せることになります。
悩んだり苦しんだりすることがないと、ワークすることができません。
苦悩の種をまいては、ワークで刈り取るという悪循環が起こっているんです。
この悪循環を断ち切るためには、自分の在り方をしっかり見定めることです。
あなたの在り方とはつまり、いまここの自分を常に認識し感じながら、生きているってことです。
もうワークよりも、自分の在り方にシフトする時期なのです。
たとえば、いまあなたが感じているのが「ありがたい」という感情だとしたら、あなたの在り方の基準は「ありがたい」になります。
ありがたいから、こういう言動や行動をしている。
ありがたいから、こう見ている、こう感じてる、こう思っている。
ありがたいから、もっとこうしよう。
あるいは、嬉しいから、楽しいから、おもしろいから、落ち着くから・・といった望む感情をベースにした在り方の基準があります。
これを選んで、自分の在り方にまで昇華させることで、悪循環から脱却することができるようになるでしょう。