想像の段階的な性質②~ネガティブ+能動性
一般的に消極的な方は、連鎖的にマイナスイメージを抱きやすいものです。
積極性、消極性と分けても、そのときどきでどちらかに触れています。
受動的に想像(連想)する内容は、信念・観念や性格、体調や体質的な要因等も重なっています。
連想することがマイナスな性質である場合、断ち切らないと負のスパイラルを形成します。
これは酷くなると、鬱などの発症、人間関係や生活の混乱にもつながります。
感謝呼吸は、肉体の構造を利用して、想像を上向かせる効果があります。
意識の乱れと呼吸の乱れがリンクしてるのを感じ取っている方は、基礎呼吸で簡単に意識転換ができるはずです。
基礎呼吸は、能動的な想像に切り替える作業でもあります。
呼吸リズムを確認することで、意識を回復・修正させることができるのです。
基礎呼吸で呼吸リズムを整えることで、能動的対応が可能になります。
つまり想像の切り替えが簡単にできるようになります。
それが②ネガティブイメージ+能動的イメージの段階です。
この段階では、何らかの教訓から、より発展的な発想をしています。
自分のネガティフブさに辟易しているとか、くよくよした性格を直したいとか。
あるいは、よい思考を選択することに目覚めていたりします。
発意的に自己変革を目指しているわけですね。
ただそういう試みも、これまでの自分に引きずられて途中で諦めるか、知らない間に元に戻ってしまうことが多いです。
よほどの決意がないと、心で心を制することは難しいと言えます。
だからこそ呼吸リズムを整えてゆく意味があります。
呼吸リズムに導かれて、意識が落ち着く経験をしているはずです。
それを繰り返してゆくと、些細な乱れも敏感に察知できるようになります。
時とともに意識の安定性が保持できるようになるのです。
基礎呼吸は、あなたの新しい人格・傾向を作り上げています。
新しいというより、本来のあなたを取り戻しているのです。
物事に動じない人がそう簡単に揺れ動かないのは、苦しみから抜け出し、それを糧にして新しい自分を創造したからです。
そういうわけで、このパターンは「①ネガティブイメージ+受動的イメージ」より段階が一つ上がります。
ちなみに感謝呼吸の実践初期状態は、この段階から始まる方が多いです。
自己イメージの改善を進めているわけですから、おのずとこのパターンが多くなります。
イメージや考え方を改善している状況とは、精神的安定をまだ示してはいない段階です。
目指すべき方向に意識を固定しはじめたのです。
実践歴が長くても、日常のさまざまな出来事に接しては心の針が揺れるものです。
しかし、その揺れ幅は小さくなっている。
それは、明確な方向性を確認できているからなのです。
いくら心を揺さぶる事象に相対しても、進むべき道をしっかり見据えていれば、ハンドルさばきも小さくてすむわけです。
逆に動揺に任せて急ハンドルをきってしまうと、事故にあったり、全然違う道を選択して、行き先不明に陥ってしまいます。
ではその方向性とは何を指しているかというと、陰に対して陽の方向、マイナスに対してプラスの方向、消極より積極の方向、乱れることより落ち着くこと。
つまりこの段階では、しっかりとした方向性を確認することが大事になります。
これを怠ると逆戻りしたりして、同じことを繰り返してしまうことになります。
せっかくの意識的な努力も、このポイントを押さえていないと報われないことになるのです。