私たちが今という気づきに達し、一定の範囲に拡大してくると、集合意識が変容してゆきます。
20年前と比較すると、自分の時間で生活している人が、格段に増えてきました。
基本8時から5時まで働く、っていう社会通念は、しだいに崩れてゆくことになるでしょう。
かつてはそれが当たり前で、誰もが信じて疑わない在り方でした。
ITを始めとするテクノロジーの進化に伴って、新しい思考が拡大すると、より自由な生き方を求める人が自然に増加してゆきます。
そんな人が目につくようになるに従い、自分もそうありたいと願う人が加速度的に増加します。
こうなってくると、もはや歯止めが利かなくなります。
いまの「人がいない」という企業のジレンマは、当然と言えば、当然の事態かもしれません。
世間的に見て、見栄えのいい仕事、虚栄心をくすぐるような仕事、内容や質より収入がある仕事。
これまではそれが売りだったのに、それに反応する人がしだいに減少してゆきます。
そんなことより、自分のたしかな幸福度を上げる選択を、誰もがするようになってゆくでしょう。
今後は本人を中心にして、未来より今、拘束されて耐えるより自由、という意識の流れになってゆきます。
今の中に全てが詰まっているという気づきが、誰の目にも明らかになってきます。
不安で人々をコントロールする手法は、もう通用しなくなってきています。
大人に従わない子供達が異常に増えていますが、彼らが新時代を切り拓く最大要因になるでしょう。
老後の心配をどうしてもぬぐえない、という人もいると思います。
その心配自体が人の老化を加速させているとも気づかずに。
いまの中に、不安な未来像を握りしめて、手放そうとしない。
すると、体も精神にもその思考の影響が浸透して、見事に不安な未来を引き寄せてしまうのです。
繰り返しますが、今が最大のパワーポイントです。
今こそがあらゆる蓋然性、あらゆるパラレルの基点です。
たとえ、これまでどんな自分であったにせよ、今という最大の気づきが起こることで、奇跡的に人生は変わります。