今ここにいると、過去も未来も変わる
あれこれ考えすぎて、夜が眠れない。そんな日がありませんか?
「過去のあのとき、ああしておけば…」と後悔したり、
「明日、うまくいくかな」と不安にとらわれたり。
私たちは、気づかぬうちに“今”から離れてしまい、
心が過去と未来をさまよっています。
でも、そのときの“在り方”次第で、
過去も未来も、静かに変わっていくとしたら…?
「今」の在り方が、時間の質を変える
呼吸を感じる。
たったそれだけで、今ここに意識が戻ってきます。
いまの呼吸が、浅いのか深いのか。
リズムはどんなか。
それに気づくだけで、「いまここ」が体の中に戻ってくる。
この“今の在り方”が、じつは過去や未来にまで影響を与えているのです。
・過去の出来事に、違う意味づけが起こる
・未来の選択肢が、柔らかく広がる
これは単なるメンタルの話ではありません。
相対性理論においても、時間は絶対ではなく、
環境や状態によって流れ方が変わるとされています。
私たちの日常でも、楽しい時間は一瞬で、
つらい時間は永遠に感じられる。
この“感じ方”のベースにあるのが、
いまこの瞬間の在り方=呼吸の質なのです。
つまり、呼吸を整えることは、
時間の流れそのものを、自分の手に戻してくれる鍵になるのです。
呼吸で「いま」に戻るミニワーク
- 静かな場所で座る
- ゆっくりと、鼻から息を吸う(自分のペースで)
- 息を吐きながら、そっとつぶやくように「ありがとう」と心の中で唱える
- 吸って「今ここ」、吐いて「ありがとう」
- これを5回繰り返す
何度か繰り返すうちに、
思考ではなく「体感」として、
いまここに自分がいる感覚が戻ってきます。
呼吸はいつでも、「今ここ」への帰り道。
まとめ:時間は、心が決めている
アインシュタインが語った相対性理論では、
重力や速度によって時間の進み方が変わると言います。
私たちの暮らしにおいても、
呼吸と意識のあり方で、時間の“質”は変えられます。
過去も未来も変える力は、
あなたの「今ここ」の在り方にあります。
コラム:「今に在ること」がすべてを変える
私たちはふだん、過去の後悔や未来の不安に囲まれて生きています。
「どうしてあのとき…」と繰り返す思考。
「もしうまくいかなかったら…」と止まらない心配。
でも、どちらも実体のない“思考の産物”であり、
本当は “今この瞬間”にしか、人生は存在していません。
❖ エックハルト・トールの教えと出会って
『The Power of Now』──
エックハルト・トールのこの著書を読んだとき、私は思いました。
「ああ、“今”というこの瞬間に入ることが、こんなにも静けさをもたらすのか」と。
彼は言います。
「私たちは“思考しているもの”ではなく、“それを見ている存在”である」と。
そして、その“存在としてのわたし”に出会うには、
“今”に戻ることが鍵なのだと。
❖ 感謝呼吸と「今ここ」の共鳴
感謝呼吸でも、
「いま、わたしが息をしている」
「いま、ありがとうと吐いている」
──その瞬間に、すべてがあることを体験します。
過去にとらわれたときも、未来を恐れるときも、
深く呼吸に入ることで、“今”という真実に戻ってこれる。
それが、“わたしに戻る力”になるのです。
❖ 過去も未来も、「今」が書き換える
たとえば──
ずっと自分を苦しめていた記憶も、
“今の自分”が変わることで、意味が変わる瞬間があります。
あるいは、
“今ここに静けさを選ぶ”ことで、未来の流れが変わっていく。
今の在り方が、過去の見え方を変え、未来の可能性を広げる。
それが、エックハルト・トールの「今ここ」であり、
私たちが呼吸を通して得る、“いのちの感覚”なのです。
❖ だから、ただ「今」にいる
何かを達成しようとしなくていい。
問題を解決しようと焦らなくていい。
ただ、「今」に深く在ることで、
気づかぬうちに、人生そのものが変わり始めるのです。
あなたも今日、「今に戻る時間」を持ってみませんか?
たった数分でも、深く呼吸して、
「ありがとう」と吐くことを通じて。
“今ここに在る”という真実に、そっと触れてみましょう。