感謝呼吸と暮らす

夜、頭の中がうるさいあなたへ~感謝呼吸でつくる“眠れる脳”

夜、頭の中がうるさいあなたへ~感謝呼吸でつくる“眠れる脳”

ここまで、感謝呼吸を通して
「情報疲れ」「経済不安」「人間関係のモヤモヤ」と、
現代を生きる上で避けられないストレスに
どう向き合うかをお届けしてきました。

そして今日のテーマは――夜の自分です。

眠ろうとしても、頭の中が忙しい夜

ベッドに入ったのに、
あれこれ考えが止まらない。

  • 明日の仕事のこと
  • 今日の失敗
  • 言わなきゃよかった一言
  • 未来の不安

体は疲れているのに、
脳だけがフル回転している状態。

こんな夜が続くと、眠れないだけじゃなく、
次の日の集中力や気分にも影響してしまいます。


夜の浅い呼吸が、不眠をつくる

実は、寝つきの悪さは
「脳の興奮」だけでなく
呼吸の浅さにも関係しています。

日中に積み重なった緊張がほぐれず、
夜まで無意識に呼吸が浅く・速くなっている。
すると脳は「まだ活動中」と勘違いしてしまうのです。


眠れる脳をつくる、たった3分の感謝呼吸

ベッドに入っても考えごとが止まらないときは、
無理に寝ようとしない。

代わりに、そっと呼吸を深めてあげましょう。


【寝る前の感謝呼吸・ナイトバージョン】

  1. 布団の中で、仰向けにリラックス
  2. 息を吐きながら、今日「できたこと」をひとつ思い出す
    (どんな小さなことでもOK。「ちゃんとご飯を食べた」「疲れてるのにがんばった」)
  3. 吸いながら、「ありがとう」と心の中でつぶやく
  4. これをゆっくり3分間、繰り返す

ポイントは、“なにかを変えようとしない”こと。

ただ呼吸を感じる。
ただ、自分をねぎらう。

それだけで、脳は少しずつ休息モードに切り替わっていきます。

脳は「呼吸」で安心モードに切り替わる

ここで少し、脳のしくみを見てみましょう。

人間の脳には、
「交感神経」と「副交感神経」という
2つのスイッチのようなシステムがあります。

  • 交感神経 → 緊張・警戒・戦う/逃げるモード

  • 副交感神経 → 安心・リラックス・回復モード

この2つは呼吸によって直接コントロールできることが、
近年の脳科学研究でもわかってきました。

特に、ゆっくりと吐く呼吸を意識することで、
脳は「危険は去った」と認識し、
副交感神経が優位になりやすいのです。

(参考:Harvard Medical School『Relaxation Response』研究)

つまり、
深く、静かに息を吐くことが、眠りへの最短ルートなんですね。


眠りは、戦うものじゃない。委ねるもの。

頑張って眠ろうとすればするほど、
心と体はますます緊張してしまう。

だからこそ、
呼吸を通して「もう大丈夫だよ」と
自分に合図を送ってあげる。

このやさしい習慣が、
ぐっすり眠れる未来を育てていきます。


あなたの眠りが、明日の笑顔をつくる

もし今夜、少しでも頭がうるさくなったら――
スマホを置いて、
そっと目を閉じて、
自分に「ありがとう」を届ける呼吸をしてみてくださいね。


次回は、「やる気が出ない、には理由がある」についてお届けします。
意志力にかわるエネルギー源があるのです。

また明日、お会いしましょう。


 

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