人間関係のモヤモヤ、根っこはどこ?呼吸で整える“心の境界線”
この数日、呼吸が少しずつ“心の余白”を取り戻してくれる感覚、
少しずつ実感していただけているでしょうか?
私たちは日々、情報の波にさらされ、
物価や将来への不安にさらされ――
つい心が、自分以外の何かに引っ張られてしまいがちです。
そして今日は、もうひとつの大きなテーマに向き合います。
それは…「人との関係で消耗してしまう心」。
なんで私は、こんなに「人のこと」が気になるんだろう?
・職場での微妙な空気に、つい合わせてしまう
・SNSで誰かの投稿を見るたび、落ち込んだり焦ったりする
・頼まれてもないのに、空気を読んで疲れてしまう
そうして、帰宅したときにふっと思う。
「…なんか、今日も自分を置き去りにしてたな」
実はこれ、呼吸の問題なんです。
びっくりするかもしれませんが、
呼吸が浅くなっていると、人は「他人の影響を受けやすくなる」んです。
緊張しているとき、息を止めたり、浅く速くなっていたりしませんか?
呼吸が浅いと、脳は「危険だ」「不安だ」と判断し、
まわりを過敏に察知しようとするモードに入ります。
つまり、「空気を読みすぎる」って、
心がサバイバル状態になっているサインでもあるんです。
境界線は「断ること」じゃなく、「戻ること」
“自分軸を持ちましょう”とか、
“人に振り回されないように”なんて言葉、よく聞きますよね。
でも実際、どうやって?って思いませんか?
答えはシンプルです。
「自分に戻る」こと。
そのためにいちばん手軽で確実な方法が、呼吸です。
【感謝呼吸ワーク】“私”に戻る3分間
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そっと目を閉じて、今の呼吸の状態に気づいてみる
(浅い?早い?止まってる?) -
息を吐きながら、心の中でこうつぶやきます:
「私はわたしのままで、大丈夫」 -
吸いながら、今日いちにち自分がやってくれたことに「ありがとう」
(どんな小さなことでもOK。「がんばって起きた」「笑顔でいた」でも)
この呼吸を繰り返していると、
不思議と、“自分の輪郭”が戻ってくる感覚があります。
私の呼吸が、私の世界をつくる
人間関係に疲れるとき、
相手を変えたくなったり、距離を置きたくなったりするけれど――
まずは、自分が自分に戻れる場所をつくっておくこと。
それができると、
誰かの言葉に揺れにくくなって、
ちゃんと「聞きたいことだけを聞ける」心になります。
境界線は、守るものじゃなく、自然と育つもの
感謝呼吸は、心にやさしい“境界線”をつくってくれる習慣。
それは、誰かを拒むためじゃなく、
自分を見失わないためのしなやかな力です。
明日は、「夜、頭の中がうるさくて眠れないときに、呼吸でできること」をお届けします。
睡眠前の3分が、脳と心をどんなふうに緩めるのか?どうぞお楽しみに。