繰り返される行動は、いずれ習慣になります。
悪い習慣とは、もたらされる結果が悪いと判断されるものです。
タバコや飲酒の類も、その結果健康になったり品行方正になるなら、悪いと決めつけられるようなこともないのでしょう。
習慣には、快楽的で努力しなくとも身につく性質があります。
違う習慣を得たいなら、まず最初の動力が必要になります。
車や電車の動きと同じく発進するための力が必要になります。
それが加速して一定速度を保つようになると、軌道に乗ると言われるわけですね。
潜在意識は、繰り返されることを受け入れるようになります。
感謝呼吸を習慣化する場合でも同じです。
まず基礎呼吸は、繰り返しが大事なのです。
体のリズムと一体になるために、はじめは微調整が必要です。
乗り物(車、鉄道、飛行機など)の操縦と同じです。
安定軌道に入ると呼吸リズムは無意議にでも安定しています。
逆に慣れてくると、違った呼吸だと違和惑を感じます。
呼吸がリズムの狂いを知らせてくれるようになるのです。
また感謝息が日常的に出てくると、健康の実感が顕著になります。
というより、これまで健康だったことに感謝してなかった自分自身が不思議に思えてきます。
感謝呼吸を習慣化できると、おそらく過去の呼吸に戻ることができません。
その結果、もし私たちが悪い方向に進んでいるのならば悪習慣なのでしょうが、少なくとも不健康にはなりません。
悪環境を克服する力となります。
自己実現を促進します。
未来の希望的ビジョンが鮮明になってきます。
つまり、生命力が段違いにたくましくなるということです。
やがて、感謝呼吸とともに人生があるということに、心底喜びを感じられるのです。
それもこれも、最初の動因である基礎呼吸によって、自分の呼吸リズムを探り当てることからはじまります。
小さな最初の繰り返しをもう一度振り返ってみれば、噛みしめてみて味わい深いものかもしれませんね。