目に効く呼吸
え~と、5月1日なもので、メーデーのこの日。 1997年の5月1日は、感謝呼吸実践会の10年記念で、主だった実践者5人と池袋のお寿司屋さんで会食をしました。 まあ私たちの活動というのは、いわゆる組織活動なんてやってませんから、それぞれが自由に自分の生き方を謳歌する、楽しむってことで、個人的な報告会みたいなものになったのです。 Aさんの場合、会社経営のかたわら日常的な業務の合間に基礎呼吸の鍛錬をするというのが日課でした。 それまで、呼吸に関しての知識などなくて、都会の煩雑な日常の中で単に生きている、という生 ...
羨望と嫉妬
私たちの日常的な思いの中に、羨望や嫉妬がよく生まれます。 ある意味では、この2つは双子でもあり、羨望(うらやましさ)がなければ、嫉妬(ねたみ)の類は感じられないし、嫉妬がなければ、羨ましいとも思わないでしょう。 他人の芝生は青く見えるものですが、自分の芝生を丹精込めて手入れしていれば、他人の芝生に興味などなくなります。つまり、自分の内側を常に意識するということですね。 やがて現れてくる新たな時代に入るためには、この意識については絶対に克服されなければなりません。 われわれの実践的な課題としての「感謝する意 ...
5次元世界の様相4
5次元世界の様相3から続きます・・・ 私たちが生きている「場」は、ある点から観ると、とても複雑な構造になっていて、実は目に見えている映像も人によって違いがあります。 たとえば、よく引き合いに出される例として「コップの水」があります。 たくさんあるように見える人もいれば、少ししかないと見える人もいます。あるいは、水かどうか疑う人もいれば、水よりもコップのほうが気になる人もいる。 つまり、見え方の違いを生んでいる原因があるということです。 違う例えをあげるとしたら、「幸せ」という状態についても人によってまった ...
5次元世界の様相3
5次元世界の様相2から続きます・・ さて、感謝呼吸を実践する私たちが、この5次元を見渡すとしたら、どのように見えてくるかということを少しお話してみましょう。 感謝呼吸の実践プロセスは、この相対世界での生活の中で、どう自分の体と向き合い、そしてどう調和するかということです。 たとえば、自分の基礎呼吸を見出すことは、ちょっとした冒険気分を味わえますね。 自分の体にとって、最適な呼吸状態があるとは、誰も想像だにしていなくて、私たちは意識して呼吸のしかたを変えてゆきます。 浅い呼吸から深い呼吸へ、口呼吸から鼻呼吸 ...
5次元世界の様相2
5次元世界の様相1から続きます・・ 前回、5次元世界について、自他の区別をしなくなる世界と述べましたが、ではいったい、どういう状態なのか。 これを感じ取ることは、そう難しいことではありません。 たとえば、ミュージシャンのライブなどでは、盛り上がってくると会場が一体感をもってきますね。音楽を媒介にして、そのリズムに共振し、全体がひとつになったような感覚があると思います。 あるいは、愛し合っている夫婦や恋人同士も、お互いの喜びを共有できる環境にあるので、一体感が強くなるはずです。 理解し合える友人同士の友情も ...
5次元世界の様相1
5次元世界の様相と題して、これから何回かお伝えしてゆこうと思います。 私たちが住まう3次元世界は、相対世界とも言われます。 つまり、自分に対して、他を認識できる世界です。 たとえば、自分という存在があり、その周りに何かがあって、それを自分とは違うものと識別し、感じている世界です。 これがいったん5次元世界にいたると、自分という存在についての意識、つまり自意識が埋没します。 周囲と自分が融け合うような感覚、と言えるでしょう。 自分も他人も無くなる、他人でありながら、まさに相手も自分であるという感覚です。 こ ...
呼吸は「食」2
私たちは、身体に摂取する全ての物質は「食」であると考えています。 呼吸を「食事」という見方をしている人は少ないかもしれませんが、現実にはもっとも必要な成分を吸収するプロセスにも関わらず、おざなりにされています。 そういう意味では、人間は常に何かを食べている、ということもできます。 しっかりとした呼吸ができている人に、食へのこだわりが強い人はあまりいない傾向にあります。逆に、あまり食べたくないとさえ思っています。必要以上の食物摂取が、心身のバランスを崩すことを実感としてわかっているからです。 酸素が充分に体 ...
呼吸は「食」1
呼吸を意識して生活していると、一番強く感じることは、深い呼吸による酸素供給の必要性です。 健康を志向する人でも、食べ物の種類や成分に気をつけるというのに、呼吸についてはほとんど無関心、て人も多いですね。 たぶん、これから少しずつ、食についての変化が生まれてくると思われます。おそらく、自分の実感が主体の食生活に移ってゆくでしょう。 これまでは、情報主体の食生活だったのが、自分の体の反応に応じた食の選択へと変化してゆくはずです。 テレビでこれがいい!と言っていたから、これを食べる必要があるとか、偉い先生がこれ ...
三位一体のバランス
感謝呼吸の「基礎呼吸」「想像力」「感謝息」という三相は、それぞれ独立しているようで、切り離せない三位一体の構造です。 これは、私たち人間存在の「身体」「精神」「魂」の三位構成と同様、対を成すものです。 基礎呼吸は全身の状態の反映であり、想像力は精神の働きであり、感謝息は実感的な感情を引き出すものです。 全体のバランスがとれたとき、私たちの内側にある本当の自己との同調ができると、自然と喜びや感謝の感情が湧いてくるようになります。 意識的にバランスをとる生活にはいる前、バランスが取れる偶然に出くわすことがあり ...