世界のざわめきと、わたしの呼吸~外に巻き込まれず、自分に還る
SNS、ニュース、周囲の会話──
世界は絶えず情報であふれ、心をかき乱す材料には事欠きません。
2025年7月5日を前に、さまざまな「予言」や「終末論」などが飛び交い、
知らず知らずのうちに、不安や緊張が体と心を覆っている人も多いようです。
でも、そんなときこそ必要なのは、外の世界をコントロールすることではなく、
「静かに呼吸できる私に還る」こと。
今回のテーマは、ざわめきの中で“自分の静けさ”を見つける感覚です。
「情報」と「呼吸」の関係
情報が多くなるほど、呼吸は浅くなります。
特に緊張を強いる情報(不安・警戒・正義など)は、自律神経に強く作用し、
私たちの呼吸を乱れさせ、気づかぬうちに“他人軸”へと傾けていきます。
大切なのは、どんな情報にもまず反応する前に、
「自分の呼吸がどうなっているか」を感じること。
反応よりも、内観を先にすることで、心の主導権は自分の手に戻ってきます。
外の世界ではなく、呼吸が軸になる
ざわざわした世界の中にあっても、呼吸に還れる人は強いです。
というより、“静けさ”を持つ人にしか、見えない世界があります。
逆に、外の世界の言葉ばかりを信じていると、
自分の軸を失い、誰かの不安や怒りに巻き込まれてしまうこともしばしば。
「どこに軸を置くか」で、見える景色は180度変わるのです。
実践ワーク:「音を手放して、息に還る」
- 静かな場所で目を閉じ、周囲の音に意識を向けます。
- 一つ一つの音を「手放していく」と意図します。
- 最後に、音よりも深い場所にある、自分の呼吸の“響き”に気づきます。
ここで感じる“呼吸の音”こそが、あなたの内なる静けさです。
その呼吸を数分味わうだけで、体の中のノイズが減っていくのを感じられるでしょう。
まとめ
ざわめく世界に飲み込まれそうなとき、
“情報”に飲まれるのではなく、“呼吸”に還るという選択が、
あなたの中の静けさを育ててくれます。
静けさは、力です。
そして、静けさの中で生きる人は、未来を信じることができます。
コラム:静けさは、未来を信じる力になる
不安が大きいとき、人は“今ここ”ではなく、“まだ起きていない未来”に心を奪われます。
そして、その未来が「恐れ」で描かれると、呼吸は必ず浅くなり、体は固まっていきます。
でも、そんなときに深い呼吸をひとつ取り戻すだけで、
未来の見え方は、不思議と変わっていきます。
たとえば、感謝呼吸を実践しているある女性は、
「不安なニュースを見ても、まず自分の呼吸に立ち返る習慣がついたら、
あまり動揺しなくなった」と語ってくれました。
彼女はこうも言っています。
「静けさの中にいると、
“未来は大丈夫”っていう感覚が、理屈じゃなく湧いてくるんです」
私たちが本当に信じるべき未来は、
誰かの予測でも、ネットの情報でもありません。
静けさの中で、自分の呼吸が教えてくれる感覚こそが、
未来を信じる力になるのです。