集中力が続かない?~それ、呼吸が浅いせいかもしれません。
「集中力が続かないんです」
「すぐに他のことが気になって、やるべきことに戻れない…」
そう話してくれた受講者さんに、ある質問をしました。
「いま、あなたの呼吸は、どこまで届いていますか?」
その方は、はっとして沈黙しました。
実はこれ、集中力の正体を探る重要な問いなんです。
呼吸と集中力の、深いつながり
人は、浅い呼吸をしているとき、脳に必要な酸素がうまく届かず、
同時に、交感神経が過剰に働き、注意が拡散しやすくなります。
一方、深くてゆるやかな呼吸をしているとき――
- 自律神経が整い
- 脳の前頭前野(集中力・判断力の中枢)が安定し
- 「今ここ」にフォーカスしやすくなる
つまり、呼吸の深さが、集中力の土台をつくっているんです。
“息を整える”だけで集中スイッチが入る
実際、感謝呼吸を数分だけ行ったあと、
「自然と仕事に戻れた」「思考がクリアになった」という声はとても多いです。
たとえばある受講者は、
「仕事中、イライラして気が散ってばかりだったのに、
呼吸を整えるだけで、まるで“心のホコリ”が払われたようでした」
今すぐできる!感謝呼吸の“集中リセット”ミニワーク
- まずは、吐く息から始めましょう(3〜5秒かけて)
→ 「集中できなくても、大丈夫」と心でつぶやいてみる - 吸うとき、今ここにあるものを1つ感じてみましょう
→ たとえば、手のあたたかさ、椅子の感触、音の静けさ - 吐く息で、「ありがとう」とだけつぶやく
→ 感謝は、思考のノイズを静かに鎮めてくれます
これを3回ほどで、脳と心に“切り替え”が起こるのを感じられるはずです。
集中力は、外から与えられるものじゃない
集中できないのは、気合や意志の問題ではありません。
むしろ、呼吸が浅い=脳が“散らかりモード”になっているだけ。
呼吸に気づける人は、集中にも戻れる人です。
「あ、いま浅くなってるな」
そう気づけるあなたは、もう集中力を取り戻しはじめています。
感謝呼吸コラム:「集中できない脳」には、過去と未来の雑音が多すぎる?
こんなこと、ありませんか?
ある受講者の方が、こう話してくれました。
「メールを開いたら、昨日の失敗を思い出して、
そのまま“あのときこうすれば…”って考え込んでしまったんです。
ふと気づくと、30分も経っていて…結局、何も進んでいませんでした。」
これ、実は特別なことではありません。
多くの人が、“集中したいのに、気づいたら思考の渦に巻き込まれていた”という体験をしています。
呼吸が浅いと、脳は「今ここ」にとどまれない
人間の脳は、呼吸が浅くなると――
- 過去への後悔(例:うまくいかなかった記憶)
- 未来への不安(例:失敗したらどうしよう)
といった“時間の旅”に出やすくなります。
その結果、いま目の前にあることへ意識が向かなくなるのです。
呼吸で「今ここ」に戻る技術
同じ受講者が、感謝呼吸のワークを継続したところ、
「朝の呼吸3分だけで、
昨日への後悔が“まあ、いっか”に変わり、
“まず、いまできることをやろう”って戻れるようになりました」
と、笑顔で語ってくれました。
これは、深くてやわらかい呼吸が、
思考のスイッチを“静けさ”に切り替えるからこそ起きる変化です。
◆ 結論:集中力に意志は不要です
集中できないのは、「意志が弱いから」ではありません。
呼吸が浅くなって、“今ここ”に戻れなくなっているだけなんです。
そして感謝呼吸は――
「呼吸を整えることで、“いまここ”の扉を開く方法」
なのです。