「心の余白」って何?──感謝呼吸から始まる、あなたの内なるスペースの話
予定はこなせている。人にも気を使っている。
でも、ふとした瞬間に「このままでいいのかな」と思う。
それは、“生き方のテンポ”が、あなたの本来のリズムから少しズレているサインかもしれません。
「心の余白」とは、呼吸から取り戻せる──そんな話を、今日はしてみたいと思います。
朝、目覚めた瞬間から息苦しさを感じていませんか?
目が覚めた瞬間、
まだ布団の中にいるのに、すでに何かに追われている。
スマホの通知、家族の声、タスク、予定…。
「今日もちゃんとこなさなきゃ」と、心が緊張でいっぱいになる。
そんな自分に、ふと問いかけてみるんです。
「わたしの心に、いま“余白”はあるだろうか?」
「心の余白」とは、ただ“息をしていてもいい場所”
わたしが「心の余白」と呼んでいるのは、
考えなくてもいい時間。
感じても責められない空間。
ただ、静かに存在していていい場所のこと。
それは何かを達成しなくても得られる、
“わたし”が“わたし”として安心できるスペースです。
余白がなくなると、呼吸も人生も浅くなる
余白がないとき、人は反応的になります。
感情にのまれ、言葉に過敏になり、
気づけば「わたし」という軸を見失ってしまう。
「ちゃんとしなきゃ」
「もっとがんばらなきゃ」
そう思えば思うほど、呼吸は浅くなり、心も縮こまっていく。
感謝呼吸がつくる“ひと息のスペース”
そんなとき、感謝呼吸は
心の中に静かな“間”をもたらします。
深く吸って、やさしく吐く。
ただそれだけの行為が、
「今ここ」に戻る力を取り戻してくれる。
その“間”に、気づきが生まれます。
「わたしは、どう感じてる?」
「本当は、何を選びたい?」
呼吸が整うと、自分と対話する余裕が戻ってくるのです。
今こそ、心の余白を取り戻すとき
5月は、春の変化に適応してきた疲れが出る季節。
あたたかな光と風に誘われるように、
自分の内側にも、やさしいスペースをつくってあげませんか?
答えを出さなくてもいい。
無理に変わらなくてもいい。
まずは、一呼吸。
コラム:緑と風が満ちる季節に、なぜ「心の余白」が必要なのか
5月。
新緑がまぶしく、風がやわらかく、光が伸びる季節。
自然界はエネルギーに満ちているのに、
なぜか私たちの心は「どこか疲れている」──
そんな声をよく聞きます。
実は、5月は“余白が消えやすい”時期です
4月、新しい年度のスタートに合わせて、
多くの人が「ちゃんとしなきゃ」「うまく適応しなきゃ」と
自分を律してがんばってきました。
5月になると、その“がんばり”が表面化します。
・体は元気なはずなのに、なんだか重い
・何もしていないのに、息が浅い
・休んだのに、休まらない
そんなふうに、「見えない消耗」が一気に現れてくるんです。
それって、“心の余白欠乏症”かもしれません
この時期に感じる疲れや無気力は、
「能力が足りない」のでも「意思が弱い」のでもありません。
ただひとつ、心の中に“余白”がなくなっているだけなのかもしれないのです。
“余白”とは、
・一息つける「間」
・立ち止まって「感じる」時間
・何者でもない「自分に戻る」スペース
現代人の多くが、この“余白”を持たないまま日々を走っています。
そして気づけば、「何をしたいか」ではなく、「何をすべきか」に支配されている。
5月こそ、“呼吸”が余白を取り戻す鍵になる
自然がどんどん広がるこの季節にこそ、
わたしたちの内側にも“間”をつくることが大切です。
それは難しいことではありません。
まずは、自分の呼吸に意識を向けてみる。
深く吸って、やさしく吐く。
ただそれだけで、心にほんの少しの空間が生まれる。
その空間こそが、感情を感じるスペースであり、
自分の声を聴き直す余裕であり、
「いまここ」に還る道しるべなのです。
緑と風が満ちる今、自分の“内なる風通し”を整えよう
5月は、自然にとっては成長と拡大の季節。
でも人間にとっては、「心を緩める・見直す・戻る」ための時間なのかもしれません。
外の季節の勢いに飲まれる前に、
ひと呼吸だけ、自分の内側にスペースを。
「何かを変えなきゃ」ではなく、
「余白を取り戻すだけで、わたしは変わる」
そんな気づきを得る人が、ひとりでも増えたら──
それが、この5月の願いです。
「心に余白がある人は、自分の呼吸を信じている。」
─ 感謝呼吸とともに、“わたし”に戻る月。