想像力は、自発的に描くイメージだけではないことが分かると、日頃の想像やイメージに気をつけるようになります。
現代人は惨劇を見ることに慣れすぎています。
テレビやネットから流されてくる情報には、不要な劇的効果を使い、潜在意識にまで食い込んでくる仕組みになっているのです。
おどろおどろしい怪しげな音や、恐怖感をあおるしゃべり口。
特に免疫のない子どもたちには、客観視する力がないと冷静な判断力をなくしてしまいます。
まず自分の想像の性質を見極めてください。
①ネガティブイメージ+受動的イメージ
②ネガティブイメージ+能動的イメージ
③ポジティブイメージ+能動的イメージ
④ポジティブイメージ+受動的イメージ
上記4パターンの想像の傾向があります。
いま、①ネガティブイメージ+受動的イメージを取り上げています。
この傾向性は、かなりの多くの人に見受けられる傾向だとも申し上げました。
ただ、いけない、ダメなことと言ってるわけではありません。
あなたの生活や人生に、有効に働いているならそれでいいでしょう。
しかし、その想像が自分を幸せにしない、変えたいと思うなら自己観察が重要です。
自分で判断して、どう改善するかを選択すればいいわけですね。
たとえばネガティブな性格の方が、いきなりポジティブになるのは無理やストレスがあります。
そのうえ周辺から見ると、異様に感じられることもあるかもしれません。
他人の目が強く気になるのは、ネガティブな方の特徴でもあるのです。
ネガティブさを変えてゆきたいのなら、第1に「他人の目を慣らす」ことから始めます。
あなたへのイメージを変えるためには、あなたの雰囲気を徐々に変えてゆく必要があります。
本人の気付きにくい「雰囲気」は、まさに思考の産物です。
本当に明るい方は、人と会話してる時だけ明るいわけではありません。
日常的に物事を明るく捉える傾向があります。
また笑うことに敏感です。
総合的な思考が、雰囲気をつくっています。
思考が波動であると言われる一因です。
つまり思考が、明るい人、ポジティブ性を形成しているのです。
一時的にハイテンションを装っても、本人の傾向がそれを挫きます。
なので、一定の期間を見据えて、徐々に変えてゆけば、ストレスがなくてすみます。
ネガティブな方が連想することは、ものごとを悪く考えがちです。
たとえば、ご主人の帰宅がいつもよりも遅れてしまった。
まずそこで、心配します。
さてここからです。
もしや浮気をしているのでは?
もしや事故にあったのでは?
もしや遊び歩いているのでは?
・・・・
などと次々と悪い方に考えてしまうのです。
この事例をたどった方がいました。
ご主人は浮気などする気もなかったのに、しょっちゅう疑いをかけられていました。
そこまで言うならと、ほんとに浮気をしてしまったというのです。
不幸を愛するマゾヒスティックなかたは希でしょう。
しかし結果的に、不幸を招いている方はいくらでもいます。
その理由は、何気ないと思っている思考の性質が引き寄せているのです。
それを脱却するにはどうすればよいか。
それは、受動的なネガティブ性質を変える以外に手はないと言えます。
人間の消極性を一足飛ぴに積極的に変えるのは無理があります。
しかし、受動的想像の性質を変えてゆくことで、歯止めがかかるのです。
これが最も大事なプロセスです。
能動的な想像力は、ここで力を発揮するのです。
なにかマイナスなイメージを連想したら、すぐ中断してください。
切り替えるイメージや言葉などを用意しておけば、もっと簡単です。
感謝呼吸の実践者であれば、即座に基礎呼吸を適用できます。
この状態が、②ネガティブイメージ+能動的イメージの段階になります。