心の余白

「朝が怖くなくなった」──受講生のリアルな変化

「朝が怖くなくなった」──受講生のリアルな変化

眠っているのに、疲れが取れない。
朝が来るのが怖い。

そんな感覚を持つ人が、今とても増えています。
コロナ禍を経て、物価の高騰や先の見えない不安が静かに心を削る日々。

「がんばっているのに、呼吸が浅い」
「ちゃんと寝たのに、心が休まっていない」

そんな“心の余白のなさ”が、じわじわと朝の苦しさを生んでいるのかもしれません。

今回は、感謝呼吸を実践した受講生のリアルな変化をご紹介します。
小さな呼吸の積み重ねが、どんなふうに朝の世界を変えたのか──その物語をお届けします。


「朝が、いちばんしんどいんです」

受講前、彼女がそう言ったときの表情は、
眠っているのに疲れが取れない人特有の“深い重さ”を帯びていました。

「ちゃんと寝てるのに…」
「朝から心がすり減ってるような感じで…」
「何をしてもうまくいかない予感がしてしまうんです」

それは、身体よりも“心”が疲れ果てていた証拠でした。


「眠っても疲れが取れない」の正体

夜、ちゃんと布団に入っている。
スマホも早めに切り上げている。
でも──眠りが浅い。途中で目が覚める。朝、頭が重い。

そういう状態の背景には、
“心がずっと起きっぱなし”という無意識の緊張があります。

そして最近、それを引き起こしているのが、
次のような現代特有の「静かなストレス」かもしれません。

  • コロナ禍以降の価値観の揺らぎ
  • 将来の見通しが立たない漠然とした不安
  • 物価の高騰や収入減への焦り
  • 家族や仕事への“がんばらなきゃ”の重圧
  • ニュースを見るたびに感じる無力感

これらがじわじわと心に積もり、
眠っている間も脳や神経が“スタンバイ状態”を解除できないのです。


息を止めたまま、生きていた日々

彼女の朝は、こうでした。

  • 目が覚めた瞬間にスマホを見る
  • タスクと段取りが頭を支配する
  • 家族の声がうるさく感じる
  • 呼吸は浅く、首や肩が固まっている
  • そして「また1日が始まってしまった」という絶望感…

その朝の中に、「わたしの時間」は一秒もなかったそうです。


感謝呼吸で起きた、たったひとつの変化

講座を始めて、まず彼女が取り入れたのは、
「起きてすぐにスマホではなく、“呼吸”を思い出す」こと。

実践したのは、たったこれだけ:

  1. ベッドの中で目を閉じる
  2. 鼻からゆっくり吸って、「ありがとう」と心で唱える
  3. 口からふわっと吐きながら、今日の自分を“許す”

最初はぎこちなかったその呼吸が、
1週間後には、朝の重さを少しずつ変えていったのです。


「起きることが、怖くなくなったんです」

2ヶ月後、彼女はこう話しました。

「朝起きて“わたし”がいる感覚が、ようやく戻ってきたんです」
「頭じゃなくて、感覚で“今日も大丈夫”って思えるようになって」
「家族との会話も、ちゃんと届くようになってきました」

もちろん、忙しさが消えたわけではありません。
でも、“自分の心がそこにある”というだけで、
朝がこんなにも違うものになるのだと、
わたしたちは教えられました。


小さな呼吸が、人生のリズムを変える

感謝呼吸は、何かを劇的に変える魔法ではありません。
でも、確実に“今ここ”を取り戻す力をくれます。

  • 「わたしのまま、朝を迎えていい」
  • 「人に優しくする前に、自分にやさしくしていい」
  • 「ちゃんと呼吸できるなら、それだけでOK」

そんな静かな肯定が、彼女の朝を変えました。

感謝呼吸マスター講座について

もし、あなたも「朝が苦手」「余裕がない」と感じているなら、
そのままでも大丈夫。
この呼吸を、少しずつ深めていくことで、
あなたの朝も、静かに変わり始めます。

講座では、感謝呼吸を「暮らしのリズム」にしていく方法を、
半年間かけてじっくり育てていきます。

詳しくはこちらから:
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🕊️コラム:「心の余白」は、ひとりでは気づけないこともある

「なんでこんなに疲れてるのか、自分でもわからなかったんです」

個人セッションのとき、ある受講者の方がそう話しました。
彼女は、特に問題があるわけではない。
家庭も仕事も、それなりにうまくいっている。

でも──
朝起きたときに、なんとなく重い。
人と話すのが億劫で、LINEの返信すら負担に感じる。
家族にも、笑顔が出せない。

「体は元気なのに、心だけがついてこない感じ」
「それがずっと続いていて、ようやく“おかしい”と思ったんです」


“余白がない”ということに、人はなかなか気づけない

忙しさや緊張、無意識の気づかい。
「ちゃんとやらなきゃ」「迷惑かけたくない」
そんな思いで毎日を生きていると、
自分の内側にどれだけの“張りつめ”があるのか
気づく暇もないまま日々が過ぎていきます。

「私、呼吸が浅いかもしれない」
「“ありがとう”って言ってみたら、涙が出たんです」

それはセッション中の、ほんの5分の感謝呼吸のあと。
その瞬間に彼女は、自分の中に「張り詰めていたもの」があったことを初めて知ったのです。


余白は、ひとりでは“見えにくい”からこそ

心の余白って、自分で自分を見ているだけでは気づきにくいんです。
特に、がんばり屋さん・責任感が強い人・人のために動ける人ほど、
「余白がなくなっていること」にも気づかない。

だからこそ、誰かと対話したり、
静かに「いまの自分」を見つめる時間が大切なんです。

感謝呼吸のセッションは、
ただ呼吸を教える場ではなく、心の余白に気づき直す場なんです。


心の余白が戻ると、「わたし」が戻ってくる

その後の彼女はこう話してくれました。

「同じ毎日なのに、目の前のことを“感じて”いられるようになりました」
「朝に、“今日も大丈夫そう”って自然に思える日が増えてきました」
「ひとりじゃ無理だったと思います」

呼吸は、自分の中にあるけれど、
“余白”としての呼吸は、誰かと出会って初めて深まることがあります。


🌀だからこの講座は、「ひとりじゃない場所」

感謝呼吸マスター講座では、
ひとりでは気づけない“余白のなさ”に、
やさしく気づくための視点と空間を大切にしています。

呼吸を変えることで、
心のスペースを取り戻し、
本来の「わたし」の輪郭が戻ってくる。

「息ができるって、こんなに静かな安心だったんですね」
そんな言葉が、毎月のように届いています。

 

「心に余白がある人は、自分の呼吸を信じている。」
─ 感謝呼吸とともに、“わたし”に戻る月。

 

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