感謝密度のカギは「今ここ」にある~その意外な理由とは?
■ 感謝密度は、“今この瞬間”にしか育たない
感謝密度を高めたい。
というより、感謝の心に満ちた人生を送りたい、
そう願って何かを学んだり、
取り組んだりする人は多いかもしれません。
ただ、
「過去を変えること」や「未来の不安をなくすこと」では、感謝密度は育ちません。
それはなぜか?
感謝密度は、“今ここでの在り方”という一点にしか存在しないからです。
■ 未来に向かってがんばっても、密度は生まれない
「いつか幸せになりたい」
「そのうち感謝できるようになりたい」
この“いつか”“そのうち”という意識は、
私たちのエネルギーを分散させ、薄くしてしまいます。
感謝は、「今」にしかありません。
だから、未来志向の努力は、密度ではなく“期待”を育てるのです。
■ 「今ここにいる」とき、呼吸が変わる
いま、あなたはどんな呼吸をしていますか?
もし意識が過去や未来に飛んでいたなら、
きっと、浅くて速い、胸のあたりだけの呼吸になっているはずです。
逆に、「今ここ」に意識を置いたとたん、
呼吸は深くなり、ゆっくりになり、
身体の奥のほうまで空気が届き始めます。
このとき、感謝密度が“静かに上がりはじめる”のです。
■ 感謝は、“ある”と気づいた瞬間に発生する
感謝とは、「あるものに気づく力」です。
- 息ができること
- 目が見えること
- 今ここで、生きていること、などなど
それらはいつも“ある”のに、
過去や未来に意識が飛んでいると、感じ取れない。
だからこそ、「今ここ」に戻ることが、感謝密度を高める唯一の入口なのです。
■ 「在り方」は、言葉より先に届く
密度が高い人の言葉は、なぜか深く届きます。
でも、言葉そのもの以上に、“その人の在り方”が先に伝わっているのです。
在り方は、言葉より速く、広く、深く、相手に届くエネルギー。
そしてそれは、“今ここ”に完全に存在している人だけが放てる波動です。
■ 感謝密度は、今ここの「選択」から育つ
「今ここで、どんな意識で在るか」
それは一瞬ごとの選択です。
- 不足ではなく、あるものを見る
- 否定ではなく、受容を選ぶ
- 焦りではなく、信頼を抱く
この小さな選択の積み重ねが、
あなたという存在の密度を、少しずつ高めていくのです。
■ 感謝密度は、“今ここ”の呼吸の中にある
むずかしいことをしなくていい。
遠くを目指さなくていい。
深く息をして、
いま、ここに、自分を置いてみる。
それだけで、あなたの感謝密度は変わり始めます。
次回は、「なぜ“愛されていた記憶”が密度を一気に上げる起爆剤になるのか?」について。
いよいよ、感謝密度の中核にある“記憶”の力に迫っていきます。