釈迦が説いたと言われる、呼吸法についての経典があります。 「大安般守意経(だいあんぱんしゅいきょう)」、 サンスクリット語では「アナパーナサチ」と呼ばれます。 つまり、釈迦が実践していたであろう呼吸法の解説ということですね。 その一部をご紹介いたしましょう。 世尊は祇園精舎で、あるときこう言われた。 「弟子達よ、入る息、出る息について、心を込めたものにしなさい。 そうするなら、身体は疲れず、眼も病まず、観るままに楽しんで住み、あだとなる楽しみに染まらぬ心で生活できよう。 このように、入る息出 ...