あなたの呼吸を調べる~無意識な呼吸の改善方法

タイプ別・呼吸観相

あなたの呼吸の「相」

あなたが呼吸を意識してやるときはどんなときでしょうか?ヨガや瞑想、武道やスポーツをやっている方なら、それぞれの型に応じた呼吸法があると思います。また、息が詰まったときなど、大きく深呼吸する場合もあるでしょう。

そういうときは、「自覚して」呼吸をするときだと思います。

しかし、それ以外の日常的な呼吸がどんなものか、どんな状態になっているか、あなたは知っているでしょうか?

1日2~3万回も無意識に呼吸していますが、実はこちらの状態を知ることのほうが、呼吸法をやる以上大事です。

なぜなら、あなたの無意識な呼吸の型やタイプが、あなたの思考や感情に強く働きかけをしています。ちなみに呼吸法をやっても効果がないという方のほとんどが、この観点をまったく持っていないことがわかりました。

あなたの無意識な呼吸がどんな型を持っているか、以下のタイプで知ることができます。

それによって、どういう呼吸の改善のしかたがあるのかも、自分自身でわかるようになるでしょう。

以下にタイプ別に無意識な呼吸状態を並べてみました。どれに当てはまるか、あるいは当てはまらないのか、どうすればもっといい呼吸状態になれるのかを見極めてください。

あなたはどのタイプ?

① 開け口型

このタイプの方は、知らず知らずに口が開き、基本的に口呼吸をしています。なので、口が乾いて、水分補給や飴をなめたり、よくしているはずです。また、口内環境があまりよくないので、風邪を引きやすかったり、病気にかかりやすい体質だと言えます。また、ふだん起きているときは鼻呼吸でも、眠り出すと途端に大口を開いてイビキを書いている人もこのタイプです。

性格的には、わりと穏やかですが、気分屋なところがあるはずです。体調があまりよくなくて、いい気分になかなかなれない、と感じていると思います。また頭痛や歯痛を起こす人が多いのも特徴です。

② 思い出し型

一般的に一番多いのがこのタイプの方です。なんらかのパターンで思い出したように息をする。その場合、比較的大きな呼吸をすることが多いです。開け口型に比べて、体質的には問題ない方が多いようですが、ストレスを溜めている方が多いのも特徴です。たまったストレスを無意識に呼吸で解消する傾向があります。

性格的には、感情を抑える傾向があって、なかなか自分の意見や本音を口にするのが苦手な方が多いでしょう。明るく朗らかではありますが、なんらかのきっかけで気落ちする(人目につかないように)方が多いはずです。

③ 小刻み型

小刻み型の人は、1分間に20回以上スーハーと(音を立てながら)呼吸するような方です。比較的肥満体型の人に多く、また水分を補給することが頻繁です。脂肪や筋肉で呼吸器系が圧迫されると、吸い込むことにエネルギーがかなり消費されます。必要な酸素量が相当多くなり、必然的に小刻みな呼吸をしなければならなくなるのです。こういう方の場合、体内に入れるもの(食べ物・飲み物・空気)の量が多く、それを切らすことがイライラする要因・ストレス要因になります。さらに、出す量も多くなるので、排泄・発汗・呼吸にかけるエネルギー負担も相当なものになります。

性格的には、おおらかではありますが、感情面では怒りやイライラすることがあって、破裂して暴走することもあります。また、それ(ストレス発散)ができない人は、内にこもって動かなくなるケースもあります。

④ 抑圧型

抑圧型の呼吸は女性にとても多く、浅い呼吸の原因になっています。女性の場合、いわゆるエチケットとして「臭い」を気にされる方が多いと思います。大きな呼吸をすることに遠慮があって、無意識に抑え込んでいるはずです。また、女性の場合は構造上、浅い呼吸になりやすい。すると、本来の体内循環が乱され、いわゆる婦人病や女性特有の症状が発生します。どうかこれは解放してあげてください。

ヨガや有酸素運動をやっている女性は、呼吸が解放される喜びを知っているはずです。それが進んでいけば、抑圧的・自重的な態度とはお別れです。本来のあなたの意識で生きることになります。「自分の呼吸」で生きる許可を自分に与えるのです。

⑤ 吐き切り型

無意識に吐き切り型になるケースは、珍しい人といえます。なんらかの呼吸の手ほどきを受けた方が、継続的に呼吸の癖をつけて、そうなっているケースがほとんどです。常に息がしっかりと吐きだされているので、体内の循環効率がよく、免疫力が高いと言えます。また、よくしゃべる人もこのタイプの方が多いです。会話も呼吸なのです。日常的に深い呼吸になっているので、健康を実感している人が多いです。ただ、自覚してコントロールできていない人もいます。(突発的なショックなどで)崩れることがあるのは気をつけたいところです。

性格的には、陽気で落ち着きのある人が多いでしょう。また、冷静で静かな状態を好む人もいます。統一感のあるリズムで、自分の呼吸に沿って感情を表出する傾向にあります。呼吸と意識の関係性に、気がついている方もいると思います。

⑥ 複合型

吐き切り型以外の人は、それぞれの型が入り混じって、すこし混沌としている人もいます。そのため意識も揺れている人が多く、小さな悩みが途切れない、それでいてその解決に生きがいを感じてもいるようです。ある意味、息つく暇がない、忙しい人と言えます。

このタイプの場合、意外にうつ病になるケースが多いです。自分を客観視する暇がなくて、ゆとりを持つことに罪悪感を持つ人、強迫観念を持つ人もいます。忙しくしていないと落ち着かない、そんなことを感じているのではないでしょうか。

このほか、呼吸のパターンは様々ありますが、基本的にこの4つ、あるいは5つを覚えておくと、自分や相手の呼吸がよく見えてきます。もしかしたら、あなたの呼吸は、これに属さないかもしれませんが、できれば、④吐き切り型のスタイルは意識しておいてほしいです。なぜなら、これ以外とは一線を画し、あなた本来の呼吸に近づくための道筋でもあるからです。

さらに詳しく知りたい方は、感謝呼吸メールマガジン&メール講座(無料)をお読みただければ、一段と理解が深くなるでしょう。

 

自分自身の呼吸とは?

あなた自身の呼吸とは?

あなた本来の呼吸は、まずあなたが人間であることを自覚して、人の呼吸の性質を知ることが必要です。

あなたは動植物とは少し違う呼吸をしています。なぜかというと、呼吸をコントロールできる立場にあるわけです。

動植物の多くは「本能」に従った、彼ら独自の呼吸をします。なので、ほとんど習性が変わらず、見分けがつかないわけです。

人間はそれぞれが違った意識を持っていて、呼吸の形も違いがあります。なので、個性が現れます。

「それなら別に、人それぞれの呼吸のしかたでいいのでは?」と思うかもしれませんが、もちろんかまいません。それで問題が何もないなら、当然それでいい。

しかし、いまの呼吸状態が原因で苦しんでいる人が多いのも事実なのです。

単純に本能的に、理想的な呼吸状態を生きているなら、それでかまわないのですが、私たちは理性を持っているので、複雑な社会や日常の諸問題に向き合わなければなりません。

そうすると、本能で生きることができなくなるのです。なので、自分自身の呼吸から遠ざかった生き方をしている人が多数になるのです。

 

まず、しっかりと息を吐き切ることが、自分の呼吸に戻る近道になります。

1日に2~3万回もやってる呼吸に無頓着だと、それが元で出来上がる「呼吸の癖」が分からなくなっています。

息を吐き切ることができていれば、自然に吸うことはできます。

なぜ吐き切らなければならないかというと、体内の浄化システムが不全になり、知らない間に多くの不純物・不要物を蓄積することになるのです。

20年前、私が住んでいたのが東京都内のゴミゴミした場所でしたが、浄化が進むごとにそこで生きることがとても苦しくなりました。北関東に移動する話が持ち上がって、渡りに船とばかりに空気のきれいな地に転居しました。

息を吐き切る癖がつくと、(浄化が進んで)それくらい敏感になってきます。

体内浄化を踏まえたうえで、新鮮な食べ物を取り入れるのが、新陳代謝や循環効率を高めます。

しかし、浄化システムが整っていない(つまり吐き切り型の呼吸でない)体に、いくら鮮度がよくて栄養価の高いものを取り入れても、効果をなかなか実感できないはずです。

それが整った体に、鮮度の良い野菜や果物が取り入れられてゆくと、細胞のひとつひとつに養分が行き渡っているような実感があるのです。

有機的特性を持つ生物で、人間ほど選択肢が豊富な生物はありません。また呼吸でさえ選択・コントロールできるのです。