
誰かの声ではなく、自分の声を聴く
どんなに静かな場所にいても、心の中がざわついていることがあります。
それは、自分以外の“誰かの声”が心を支配しているとき。
他人の期待、世間の評価、過去の記憶──。
それらが繰り返し内側にこだまするうちは、どこにも本当の静けさは訪れません。
この回では、感謝呼吸を通じて「自分の声に還る」ことをテーマにお届けします。
周囲のノイズに揺れない「わたしの中心」に還る
私たちの心は、ふだん多くの“声”に包まれています。
「あの人にどう思われるか」
「失敗してはいけない」
「もっと頑張らなければ」
そんな内なる会話の多くは、他人の視線を内面化したものです。
この“声の渦”を静かに鎮め、自分の本当の感情や望みの声を聴くには、
呼吸を通じて“中心”に戻る必要があります。
静けさとは、音がないことではなく「自分がいる」こと
呼吸が浅くなると、外の情報に影響されやすくなります。
逆に、呼吸が深く整うと、“聴こえるべきもの”だけが、静かに浮かび上がってきます。
感謝呼吸は、外のノイズを遮断するのではなく、
そのノイズに巻き込まれない“軸”をつくってくれます。
自分の感情を丁寧に感じる力は、
深い呼吸とともに養われていくのです。
ワーク:「私の声を聴く、ありがとうの呼吸」
静かな場所で、目を閉じて、自分の呼吸に集中してください。
- 吸う息で「わたしの中に還ります」と心の中でつぶやきます。
- 吐く息で「ありがとう」とささやくように。
息とともに、外から取り込んでしまった他人の声を手放していきます。
これを何回か繰り返していくと、
胸の奥に“本当に感じていたこと”が浮かんでくる瞬間があるかもしれません。
まとめ
誰かの正解に合わせ続けるのではなく、
自分の静けさに耳を澄ませて生きていく──
そのとき、自分がこの世界に在ること自体が、
静かで、尊いものとして感じられるようになります。
次回は、この静けさを土台に、
どのように「これからの変化」とつながっていくのかを見ていきましょう。
コラム:静けさとは「中心に戻る」ことだった
誰かの声が気になって、自分が見えなくなるとき。
その心のざわつきは、決して「弱さ」ではありません。
むしろ、人と調和して生きようとする、やさしさの証です。
けれど、そのやさしさが自分を見失うほどになると、
本当の意味での“調和”からは離れていってしまいます。
本当の静けさは、「他人を遮断すること」ではなく、
“中心に戻ること”によって生まれます。
感謝呼吸は、すでに自分の中にある「真ん中」に立ち返る呼吸。
そこには他人の声も、期待も、批判も届きません。
あるのは、あなた自身の生命のリズムだけ。
そのリズムとふたたび調和するとき、
外の世界は変わらなくても、
内なる世界に深い安心が戻ってくるのです。
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