基礎呼吸、想像力と進んでゆきますと、次は感謝息(かんしゃいき)です。感謝息という言葉は耳慣れない言葉でしょう。当会の専門用語ですが、私たちはできることならば、世の多くの人々が、ため息と決別し、感謝息に満たされれば、どれほどの不幸が消えてゆくだろうかと考えています。感謝息とは、ため息の対極にある呼吸です。
感謝息は、たとえるなら達成感があったときとか、深い感謝を感じたときに自然に漏れる吐息に似ています。感謝呼吸では、それを能動的に発してゆきます。自然な感謝息が得られるには、基礎呼吸と想像力の融和が求められます。
さて感謝呼吸とは、これら基礎呼吸、想像力、感謝息が三位一体で織りなす日常的な呼吸、息なのです。当会ではこの一連の三作法を「感謝呼吸基本スタイル」と呼んでいます。これらが習慣的に働くとき、心身の循環性が確立されます。その結果どうなるかというと、まず健康の確信がきわめて深くなるのです。
健康生活を送るということは、どのような人でも勝ち得る身近な成功と言えます。成功がお金を得ることや地位が上がることだけだとするなら、おそらく空しさが残ります。しかし、深い健康実感を持った生活は、どんな成功にも増して必要なことと言えないでしょうか?
感謝呼吸実践者は、「健康の存在」を強く確信しています。健康が当然という感覚は、とても奢りの強い感覚だと言えます。健康は、心身のバランスが調和的に取れている状態であり、それを自分の思いや行いで崩しているわけです。健康であるということは実に感謝に価することなのです。病気になったときにしか健康のありがたさが分からないというなら、遅かれ早かれ、「健康」からのお叱りを受けることになるでしょう。しかし、健康への感謝を忘れない人は、自分の健康にとって何が必要なのか自然と理解できてくるのです。また、不健康になるような誘惑から遠ざかることができるでしょう。