マスターメッセージ
このほど、インターネット上に感謝呼吸のサイトが登場いたしました。まだ認知されていない言葉ではありましょうが、おそらく今後、かなりの方が実践されてゆくようになるだろうと思っております。その理由は、実践者の声にも記載されているように、その実効性にあります。また、昨今の国際情勢、社会事情から派生している様々な不安や精神性の崩壊、教育の荒廃や我が国の見通しのよくない将来像を見るにつけても、この感謝呼吸が人々の心を癒し、また希望ある未来を描くために有用な働きをしてくれるものであろうと確信しています。
まずこの作法の発見自体は、多分に偶然といえるものでした。私が若い時代に独立をした頃、取り扱う商品がしだいに売れなくなり、八方ふさがりになった時がありました。勇んで独立したのはいいけれども、このままでは間違いなく破綻してしまうという不安ばかりが先に立ち、あたふたとしていたのを思い出します。そんな状態ですから、家族との関係も思わしくありません。妻の励ましさえも嫌みに聞こえたり、子どもたちの無邪気ささえも悩ましい蔑みに感じてしまうような、ひどく追い込まれた状態でした。ある夜、もうこの事業をあきらめようと覚悟をするために、ひとり静かに時間を過ごしていました。このとき、不思議と心の波が静まり、やがて呼吸を整えている私がいました。このとき、感謝呼吸の原型となる呼吸のヒントを得ていたのです。
私はこの翌日から、復活劇を果たしてゆきます。一つの小さな悟りが実はあったのです。心の持ち方によって自己が明らかに変わってゆくということ、そしてもっとも大事なのは変えた心を継続しつづけるということなのです。描いたビジョンを目の前に現すためには、一定期間の思考継続が必要です。実はこれをもっとも容易に補助してくれるのが「呼吸」であるということを、このときに深く深く理解しました。呼吸とは精神と肉体の架け橋であり、優れた呼吸は、確かに心と肉体を調和させ、健康を回復させ、環境を改善させ、繁栄せしめ、着実に幸福を増進させてゆくのです。
私が、その呼吸を日常化、常態化、無意識化させるのにあまり時間はかかりませんでした。なぜなら、やればやるほどに精神と肉体は調和されてゆくのを感じられたし、何よりも私を取り巻く環境が総じて善く循環してゆきました。それは、私が本当に望んだ姿へと徐々に変貌していったのです。そして1年2年と時間が過ぎてゆくうちに、精神の安定的な基礎、土台ができあがってゆきました。しかも予想外の副産物を添えてくれたのです。
もともと、自分のために工夫して確立させたこの「呼吸」ですが、当初、人に教えるつもりはありませんでした。また、そのような時間もなかったのです。しかしある日のこと、友人が憔悴しきった顔で私のもとを訪ねてきました。彼の話を聞いていると、まさに十数年前の私です。私が彼にその当時のことを話すと、目を輝かせながら「私にもその呼吸の仕方を教えてくれないか!」と申し出てきました。何かのヒントを感じたのでしょう。私はほぼ明け方まで彼に指導しました。いまだ話したことも教えたこともなかったので、こちらも要領を得ていません。一通りを指導し終えて、彼は帰宅してゆきました。何週間も連絡は無かったのですが、一ト月ほどして「ほとんど事が解決しました。ありがとうございます」との旨の連絡があり、ホッとしたのを憶えています。
その後、彼の勧めで私のもとを訪れてくる方が現れてきました。あまり私の気の進むものではありませんでしたが、その後彼らが効果的にこの呼吸を活用しているのを見るにつけてはじめて、「これは、人の役に立つんだな」と感じたのです。鈍感だと思われるかもしれませんが、当時は人の役に立つかどうかは、まるで解りませんでしたし、後々まで教えることなど前提に話してはなかったのです。ですから私は慎重に事を進めてゆくつもりでした。
いつしかこれを「感謝呼吸」と呼ぶようになり、実践者の集いを「感謝呼吸実践会」と名付け、定期的(年2回くらい)に集まりを開いてディスカッションし、実践者のスキルアップを図ってゆきました。以来20年以上の月日が過ぎています。近年、ようようにして「感謝呼吸基礎教本」も制作することができました。徐々にではありますが、実践者が確実に実績を積み、彼らを縁にその人数も増えていっています。
私自身も職業人であり、この感謝呼吸にのみ関わってばかりはいられないという現実もあります。これまでのスタイルのように、マンツーマンでの教導では時間が取られるという欠点があるのです。また本当に必要としている人が、おそらくは現代の日本や世界中のいたるところに存在しているであろうという思いから、インターネットでの指導を開始しようと決断いたしました。
これまで私の縁者に多く指導してきましたが、彼らの周りでもこの呼吸を学びたいという方がおられるようです。そういったニーズに応えようと言うのが、感謝呼吸のウェブサイト誕生の理由でもあります。
今回このウェブサイトの制作にあたり、その労をとっていただく実践会諸氏に心からの感謝を捧げるとともに、これからの一層の発展繁栄を祈るばかりです。そしてどうか、このウェブサイトが未来の永きに渡り、継続継承されてゆかれんことを祈っております。
瀬之庄 恭
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